在庫・売上・コスト、そしてキャッシュフロー

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SCM超ルール

在庫・売上・コスト、そしてキャッシュフロー

サプライチェーン(連鎖業務)の速度が同期していないバラバラな業務(プロセス)速度は過剰在庫とモノ不足(在庫のムダと手待ちのムダ)という問題を浮かび上がらせる。すなわち業務速度の同期化を阻害する要因を除去すると在庫が下がる。在庫を下げることが時間短縮、スピードアップになる。流れのスピード(流速)が上がるとコストが下がる。コストが下がると価格競争力が強化されて売上が増える。結果として(従属変数として)キャッシュフローが上がるのである。
 「図1.関係性の法則」は最終的にキャッシュフローまでの因果関係の大元(真因)となる独立変数は「顧客起点の需要」と「制御できるサプライチェーンの業務速度」であり幾つかの数少ない要因に絞られることを象徴的に表わしている。

図1

モノが顧客の需要に引っ張られてサプライチェーンを流れるとき、そのスピードを決めるのが何かを見つけることは極めて重要である。原価、効率、生産性、営業利益率、物流費…など工業時代の多くの指標がキャッシュフローなどの最終目標となる従属変数でもなく最終目的につながる独立変数でもなく、単に中間の媒介変数(従属変数)でしかない。サプライチェーンの独立変数は、需要を作ること、需要に合わせて業務速度を調整・同期化するにある。エジソンは「発明は、99%のパースピレーション(努力)と1%のインスピレーション(ひらめき)である」と言ったが、サプライチェーンにおける収益は連鎖業務の制御としてみた独立変数に焦点を当てるべきである。「99%の従属変数と1%の独立変数によって決まる」のだ。「1%の独立変数」とは象徴的に、根本原因(真因)は多くの現象(従属変数)に隠れて見えないが、わずかの要因に絞られる、と考えて良い。

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