バランスシート不況とSCM

株式会社21世紀ものづくり日本>>SCM投稿記事>>SCM超ルール

SCM超ルール

バランスシート不況とSCM

日本経済が直面しているバランス不況とは需要が無いのに過剰投資した設備や土地、株式や債権がカネを生まないだけでなく市場で処分しようとしても価値が無くなった事実を言う。バランスシートを悪化させて利益を良くする手口はコストを資産にすることである。その資産が市場原理に曝されて価値が変動して目減りしているか価値が全く無くなったりする時代となった事を認識しなければならない。バブル時代に投資されたアミュージメントパーク、グローバルに生産能力を過大投資した自動車業界など産業レベルでの「過剰在庫」のつけが未だに清算されていない。SCM視点から言えば結果として需要が無いのに供給(生産)投資して売れない在庫資産が滞留しているのと同じだ。不良債権問題を解決することが経済回復になるといっているのは不良在庫を処分して一度欠損を出して経営を立て直すのと同じ発想である。在庫や売上債権などの不良資産は痛みを隠すか和らげて時間稼ぎとして前向きに使えば良いが、デフレ不況は待てる時間がなく死に至る可能性が高くなった恐ろしい状況である。ストック経営からフロー経営へのパラダイムシフトは在庫資産などを少なくするキャッシュフロー経営であり産業レベルでも企業レベルでも応用できるSCM視点に基づいている。取得時、あるいは生産実績に基づく原価会計がバランスシートを傷めている時代には企業が生き残りを計るには経営スピードを上げるSCMのキャッシュフロー経営が必要である。

(第3回おわり)

photo