7. 自律分散の法則:非効率をなくそうと集中化するとさらに非効率になる

株式会社21世紀ものづくり日本>>SCM投稿記事>>SCM18の法則

SCM18の法則

7. 自律分散の法則:非効率をなくそうと集中化すると
さらに非効率になる

中央ですべてを計画し、各部門に指示を出して各部門は実行するだけのビジネスモデルでは力が最大限発揮できない。全体主義や社会主義の組織の弱さは20世紀を通じて実証された。それではどんな組織が強靭な組織だろうか。次の2つのメッセージを比べて見よう。

 「すべての頭脳労働は現場から企画部門に位置変えすべきである。君達に考えることを期待していない。考えることで給料をもらっている人は別にいるのだ」。これは科学的経営の元祖、F.W.テーラーが残した名言であり,今でも近代的経営を指向している企業の組織設計の原則である。テーラー主義は近代科学の方法論の源流であるニュートンやデカルトの流れを組む「全体をいくつかの部分に分けて問題を分析するアプローチ」の延長線上にある。

 「何の警告もなく突然、企業や産業を直撃する変化が起る今日、企業が生き残るには、一人ひとりが目や耳、頭、心を研ぎ澄まして、知識と確信に満ちた行動をするしかない」。これはトム・ペッツィンジャーの言葉として複雑系のメッカ、サンタフェ研究所のマイク・シモン博士の講演で紹介されたものである。サプライチェーンの成功のためにはこれらの2つの、集中制御と自律分散制御の考え方を知っておく必要がある。

photo