SCMで優位に立つ法則

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SCMで優位に立て!

SCMで優位に立つ法則

情報技術としてのSCMで優位に立つためには情報技術の知識に強くなることではなくビジネスモデルの設計力を磨くことである。筆者はビジネスモデル設計にあたって成功法則を抽出し今春「サプライチェーン18の法則」(日本経済新聞社刊)を出版した。その内エッセンスとなる2つを簡単に御紹介しよう。


<在庫は時間である>

 在庫とは単にコストと見るだけではなく時間であるとの認識が必要である。在庫を削減することの意味合いは在庫として滞留している時間を短縮することがコスト削減以上に重要であると認識しなければならない。続いて走る二台の車において、先行車と後続車のスピードに差がなく、つまり同じスピードならば、車間距離を保ちながら追突を避け、かつ交通の流れを滑らかにすることができるように、在庫は機会損失(車間距離は衝突)を避け、滑らかなスピードでサプライチェーン上をモノが流れるようにする時間調整装置である。

図1

…在庫は、問題を解決する薬でもあり、痛みを隠す麻薬でもある… など在庫の本質を理解することがSCMで優位に立つ出発点である。


 <ストックポイントを減らすと在庫回転速度は上がる>

 電車やバスなど交通期間の連鎖を乗り換えてヒトが移動するように、サプライチェーンの加工や輸送などの連鎖業務を「乗り換えて」モノが移動する。この時、乗り換え回数の短縮はサプライチェーンの連鎖業務の統合でストックポイント(在庫の滞留地点)を減らすことに相当する。サプライチェーンを設計する際には、業務の流れを考えて、できるだけ細分化されない形の統合された業務連鎖、すなわちストックポイントが最も少なくなる業務連鎖を考えるべきである。ストックポイントを少なくすることで、サプライチェーンの短縮、すなわち在庫削減とリードタイム(チェーン通過時間)短縮につながる。

図2
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