在庫はコストというより時間である

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サプライチェーン成功の法則

在庫はコストというより時間である

サプライチェーンを上記のように定義すると、在庫とは連鎖する前後2つの業務のスピードを時間調整するバッファーである。店頭における販売速度が仕入速度より速ければ店頭在庫は減少し、販売速度が仕入速度より遅ければ店頭在庫は積み上がる。2台の連行する車の先行する車の速度より後の車が早ければ車間距離は短縮し、先行する車の速度より後の車が遅ければ車間距離は拡大する。バラバラで走る車の流れをスムーズにすることで交通量を大きくするように、連鎖する業務のスピードを制御することで在庫(車間距離)をマネジメントしてサプライチェーンをモノとキャッシュの流れを良くしようというのがサプライチェーンマネジメントである。

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ところで企業がキャッシュを生むまでの業務連鎖でキャッシュの流れを阻害するものは在庫切れと過剰在庫である。在庫切れは需要がありながら人や設備の経営資源が使えないこと、過剰在庫は需要がないのに経営資源が使われすぎているときに発生する。在庫切れは後続する経営資源の停止時間、過剰在庫は付加価値の付かない在庫時間である。連鎖する業務の速度が全体での同期化(シンクロナイゼーション)は過剰在庫も欠品も発生しない時間のマネジメントである。つまり在庫はコストというより時間として認識することがサプライチェーン成功の最初のステップである。

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