熟練とサプライチェーンの同期化

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SCMの可能性を求めて

第3章経営戦略としてのサプライチェーンマネジメントと成功の為のプラクテス

熟練とサプライチェーンの同期化

SCMの構築又は導入に当って本連載を読んで頂いた読者はそのメカニズムを多用したメタファーでご理解頂いたと思う。部分最適から全体最適のパラダイムシフトをビジネスのセンスのある人は至極当然と考える。
しかしながら実は当然のことが頭で分かっていながら行動がともなっていないと気がつく方も多い。SCMの可能性を追求するにあたって、いい事ばかりではなく、光に対する影の部分は何か、認識しておくことも意義がある。
サプライチェーンマネジメントの基本プラクティスは、

◎ボトルネックのマネジメント
シンクロナイゼーション
◎小口バッチ
の3つである。

図30
これを実現するために情報システムを使い、段取替え時間を短縮する方法を開発し、業務実行方針を変更したり同時並行で多くの施策をともなって始めてビジネス上の効果が出てくる。
これらのプラクティス変更で計画者・実行者ともに最も影響があるのは従来のコンピュータ導入の目的であった省力化のような「楽になった」とういうようなメリットよりも「忙しくなった」という実感のほうが先にくるであろう。上記3つのプラクテスの実現には月次から週次へ、週次から日次へリアルタイムのアクションへ近づく。

又変動する需要にシンクロナイズするためには需要や在庫や、供給速度をダッシュボードやコックピットのメーターを見て運転するように神経を緊張させてマネジメントする場面が増える事実である。情報技術を使うことが逆に熟練を要求するような場面が多くなるだろう。
フライトの計測技術が進歩して計測盤に多くのメーターがつくことでオペレーションが難しくなってくるのに対して自動運転の補助装置が必要になるように情報技術の自動最適処理のプロセッサーが進歩するであろう。

サプライチェーン上でのデマンド(後工程)の動きにサプライ(前工程)が追随できる能力によってバッファーサイズ(在庫水準)が決まってくる。

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