トライアスロン

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SCMの可能性を求めて

第2章複雑系メタファーで理解するサプライチェーンのダイナミックス

トライアスロン

ハイキングのメタファーの応用で段取替えの必要な多品種の製品を流す場合のサプライチェーンは、例えば3種の場合には縦隊を組んだチームでのトライアスロン・レースに喩えることができる。

ボーイスカウトのハイキングは一つのユニフォームでよいが、トライアスロンは水泳レースと、自転車レース用と、ジョギングレースにユニフォームも心理的な気持ちの切り替えを含めて「段取り替え」が必要である。進行スピードを同期化させてチームが整然とスピードを上げるには、水泳から自転車へ、自転車からジョギングへ(実際の順番のルールは違うかもしれないが)短時間での「段取替え」が勝敗を決する。

  スループットとして産出するのは3種類の製品の総生産量に相当するのは「陸と海を渡る移動距離の軌跡」である。ハイキングでのサプライチェーン・オペレーションのメタファーではボトルネックの認識と速度の同期化が課題であったが、3品種混合のトライアスロンでは「段取替え」という移動の進捗の伴わない時間を組み込むことでモデル化できる。このように考えると、多品種少量の生産ラインは進行する道(材料)として山・川・藪・砂・池などを乗り越える障害物競技にも喩えることができる。

タファーが行き過ぎると元の問題から離れてしまい、単なる空想の世界の遊びになることを注意が必要である。メタファーは現実を理解し解決策を練る道具であって、メタファーの説明だけで現実の場面に戻さなければ単なるお話しで終わってしまう。

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