サプライチェーンとは

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SCMの可能性を求めて

第1章生き残りの手段としてのサプライチェーンマネジメント

サプライチェーンとは

図3
〈図3.サプライチェーンとは〉で示したように、ビジネスは一企業内か、企業間を超えるモノの流れは資材調達から加工・仕上げ組立・物流・販売をえて最終顧客への納入までの供給オペレーションの連鎖からなる。

仕入れる、移動する、曲げる、組み立てる、輸送する、販売する・・・・これらの供給のためのオペレーションには設備・労働力・トラック・工場・工具・フライト・店舗・営業拠点・セールスマンなどのリソース(経営資源)を必要とする。これらのオペレーションの処理速度がその能力の稼働率で決まる。そしてそれらのオペレーションの間に滞留して次のオペレーションを待っているのが在庫バッファーである。

企業間をつなぐECRのようなサプライチェーンのビジネスモデルを設計する場合を含めて、各企業の生き残りや体質強化の経営課題は企業のキャッシュベースの収益性を上げる事である。
そのためにはキャッシュフローを生ずるまでのオペレーションのすべてにモノの流れるスピードを上げることが必要である。そしてそのスピードを上げる為にはオペレーションの間で付加価値を生まないで時間を浪費している滞留在庫を最小にしなければならない。

伝統的に企業の業績を評価する指標は生産性、効率、コストであるがその指標の多くはサプライチェーンを構成する個別のオペレーション効率や生産性であった。生産性向上やコストダウンとは各オペレーションの効率をすべて最大化することが全体を最適化することであるとの前提があった。
ところがサプライチェーンマネジメントは部分最適の総和は全体最適にならない複雑系のパラダイムに乗っていると理解すべきなのだ。資材調達から顧客に納入しキャッシュフローの回転を速くすることは、個別のオペレーションである生産技術・調達管理・物流管理・販売などの個々の能力を上げる事だけではなく、連携するのオペレーションの「つなぎの技術」が極めて重要である。

陸上競技や水泳のリレーのように連携の巧拙が勝敗を決定するのがサプライチェーンマネジメントといえる。あるいは、オーケストラやカラオケのように楽器や歌声がシンクロナイズすることで美しいリズムやハーモニーが得られるように個々人の演奏の技術を「つないで」全体の調和を作り出すのがサプライチェーンマネジメントと言える。

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