米国の流通業生き残り策で生まれたQR,ECR

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SCMの可能性を求めて

第1章生き残りの手段としてのサプライチェーンマネジメント

米国の流通業生き残り策で生まれたQR,ECR

1980年代から90年代始めにかけて米国ではドル高による海外製品の流入、大手デスカウントストアによる価格破壊で伝統的なスーパーマーケットは大きな打撃を受けた。QR(クイックレスポンス)、ECR(エフィシエント・コンシューマーレスポンス)といわれるビジネスプラクテスによって日用雑貨・食品業界において製造業・卸・小売の会社組織を横断するサプライチェーンマネジメントでスピード経営を実現して生き残りをはかった。

受発注・納品のリードタイム短縮の為の同盟作りはコンピュータネットワーク技術であるEDI(電子的データ交換)、EC(電子商取り引き)をベースに消費者起点の顧客満足度を上げることを目的とした。このようなサプライチェーンマネジメントの新技術を取り入れた3分の1の企業は成長し、その動きを無視した3分の1は廃業転業し、残り3分の1はフォロアーとしてなんとか生き延びたに過ぎなかった。
ここでもサプライチェーンマネジメントのビジネスプラクテスは新規参入のアタッカー(攻撃手)からビジネスを守る「生き残り」の手段として開発されたといえる。

以上見てきたようにサプライチェーンマネジメントは日常的な戦術(タクティックス)の方法であるが企業体としての生命の生き残りの経営戦略課題でもある。
以下、収益向上の経営課題としてサプライチェーンとは何か、何故今注目されているのか、サプライチェーンマネジメントをどのように会社内で位置つけたらよいかなど図解していきたい。

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